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ブーメラン星雲からの寒風
Credit: R. Sahai and J. Trauger (JPL), NASA/ESA
写真の説明
 寒風は、ブーメラン星雲の中心星から吹きます。
 この画像で見られる星雲は、壮大な南の星座のケンタウルスの方角におよそ5千光年離れて位置しています。これは、1998年にハッブル宇宙望遠鏡で記録した偽色彩で加工しました。
 対称形の雲は、ガスの高速の風と時間あたりほぼ60万キロメートルの速度で、年老いた中心星から吹いている塵によって引き起こされたように見えます。
 この急激な拡大は、絶対零度の1度上で宇宙背景放射よりさえ冷たくて、星雲から成る気体で分子を冷やしました。そして、遠い宇宙で観察できる最も冷えた領域としました。
 塵によって反射する中心星からの光で輝いて、非常に冷たいブーメラン星雲は、恒星星雲の局面の方へ展開している星かまたは、星の体系と思われています。
 今日は、星雲の画像です。
 絶対零度と1度しか違わない世界の画像です。
 昨日の話題ではありませんが、超伝導の世界かもしれませんね。
 関連する画像の「宇宙のアリ星雲」も素晴らしさで引けをとりません。私の知り合いでこれらの星とそれほど違わない?妙齢の婦人が、「これは、星と星とが衝突してこうなった」と周囲に説明していたようです。
 私は、それを聞いてもただ頷くだけでした。なんとも込み入りのある画像解説で、私のNASA等の文献を基にした説明が霞みそうでした。
 いわば、関連画像のMz3星雲に遮られているかもしれない2番目の星もそのときの私の思いと同じかもですね。
 ところで、ギリシア神話に登場する名前がどれも似たようなもので惑うこともあります。今日もケンタウルス星座をと思ったのですが、英文に20箇所近くも辞書にない語が連続して出ていましたので、取りやめました。
 誤字か脱字かも知れません。私もたくさんあるのに読み返しても訂正しないですから、同輩の部類です。 t.sasaki
Cold Wind from the Boomerang Nebula
Credit: R. Sahai and J. Trauger (JPL), NASA/ESA
Explanation
A cold wind blows from the central star of the Boomerang Nebula. Seen here in a detailed false-color image recorded in 1998 by the Hubble Space Telescope, the nebula lies about 5,000 light-years away towards the grand southern constellation of Centaurus. The symmetric cloud appears to have been created by a high-speed wind of gas and dust blowing from an aging central star at speeds of nearly 600,000 kilometers per hour. This rapid expansion has cooled molecules in the nebular gas to about one degree above absolute zero - colder than even the cosmic background radiation - making it the coldest region observed in the distant Universe. Shining with light from the central star reflected by dust, the frigid Boomerang Nebula is believed to be a star or stellar system evolving toward the planetary nebula phase.
20030220日号
改名は蝶ネクタイ?かものブーメラン星雲
ケンタウルス
省略形:Cen
属格:Centauri
赤経 13時8分
赤緯 マイナス45度58分

 ケンタウルスまたはケンタウロスは、約60度に渡っている空の中でも最大の星座のうちの1つです。

 それで、いつもならばこの後でギリシア神話の由来についてですが、参照の原文の訳に手こずっているのと、さほど重要な話題でもないので割愛します。

 それでもという方のために、ギリシア神話についての触りを掲載します。
 ギリシア神話に身近な欧米と私たち日本とでは、受け止め方が異なっています。

 それでも、例えばアポロ(ほぼ毎日のように石油販売店の看板で見かけています。)とかヘルメス、あるいはアテネ(申すまでもなく古代オリンピックの発祥地で2004年の開催地でもあります。)とかニンフという森の妖精の名前など数え上げたらキリがないほどお付き合いがあります。

 また、芸術の分野においても絵画はもちろん彫刻、詩歌、果ては学問の分野では、医学から哲学までと幅の広い文明を示しています。ピカソさんは、好んでギリシア神話を題材にしたようです。

 ギリシア神話は、読み物としてではなく系統的に分類してみるのもまた面白いものです。私のページでは、掲載事項の少ないときに折に触れてみたいとも思っています。

 ところで少し、ケンタウルスについて。

 北ギリシアには、広い原野と西の方に連なるピンドス山地が見られます。ここに至る丘陵地は、ギリシアで一番大きなテッサリア州でもあります。

 そして、この広大な地にふさわしい神話に上半身が人間で下半身が馬の形のケンタウルス(ケンタウロス)らとその好敵手でもあるラピタイ族に関係するものがあります。

 ラピタイ族は、ピンドスからペーリオンにかけての山間地に住んでいるといわれています。また、ラピタイ族は、ゼウス神とも縁が深く、首領のペイリトスは、カリュドーンの大イノシシ狩にも、巨船のアルゴーの航海にも加わってギリシア中に名前が知られました。

 ペイリトスと一族のたぶん可憐であったと思われる美少女系のヒッポダメイアとの婚礼に、縁戚としてケンタウルスらも招かれてましたんねん。

 そのとき、大事件が起こりはりましたんや。

 元来の粗暴さに加えて深酒に酔った彼(誰と名指しはしまへん)が、美少女の笑みにさらに酔いが回りはってんね、花嫁をさらうという暴挙に出たんどすわ。当然のように招宴は、たちまちのうちに乱闘場と化して、多くの貴重な血が流れはったんや。ほな、この続きはまた今度ということで。
 さて、ここからは、2003年2月20日のNASAの画像公開の参考文献からの解説になります。

  ブーメラン星雲は、これまで宇宙で見つかっている恒星星雲でも若くて最も冷えた天体です。

 NASA/ESAのハッブル宇宙望遠鏡画像は、ハッブルの鋭い視覚が空の天体に関して驚きを明らかにして説明します。ブーメラン星雲よりもむしろ奇妙な天体として知られている若い恒星の星雲を示しました。

 それは、地球から5千光年離れてケンタウルスの星座の中にあります。星の最後の舞台として、気体を噴出するとき恒星星雲は、明るく中心的な星の回りにできます。

 ブーメラン星雲は、宇宙でも特異な環境のひとつです。

 1995年に天文学者のサハイとナイマンは、チリにあるESO望遠鏡で遠く離れた宇宙の中でも最も冷えている環境であることを明らかにしました。

 この星雲は、摂氏マイナス272度で全ての温度で最も低い限界の絶対零度よりも、1度ほど暖かいだけです。宇宙大爆発での背景白熱でさえ摂氏マイナス270度で、この星雲よりも暖かいです。

 これほど背景の放射よりも低い熱しか持っていないということは、私たちから遠くにある天体として唯一ともいえます。
 キース・テイラーとマイク・スキャロットは、この星雲をオーストラリアの大きな望遠鏡で観察した後の1980年に「ブーメラン星雲」と名づけました。

 ハッブル宇宙望遠鏡が今回明らかにした詳細では、天文学者の提唱する「ブーメラン」のようなカーブの形を提示している星雲の突出部で、単にわずかな非対称を見せるだけでした。

 高解像度のハッブル画像は、この様子から「蝶ネクタイ星雲」がおそらく適切な名前であろうとNASAの公開文献で述べています。

 ハッブル望遠鏡は、1998年にこの画像を撮りました。

 画像は、かすかな弧を示しています。星雲の広がっている気体の範囲内を埋めるぼんやりしたフィラメントは、『蝶ネクタイ』の突出部をなめらかにしています。

 この星雲の広がった蝶ネクタイの形は、他の観測できる恒星星雲と全く異なるように見えます。他の恒星の星雲では、通常『泡』のように見える突出部を気体で吹きつけているように多くを見ることができます。

 しかし、ブーメラン星雲は、これらの構造を発達させる時間があるようで無かったかもしれないほど若い星雲です。

 また、恒星の星雲で多くの異なる形がある理由については、まだ不可解のままです。

 ブーメランの一般的な蝶ネクタイの形は、滅びかけている中心星から超低温の気体を吹き飛ばしている非常に激しい風によって作られたものと考えられています。その速度は、時速で50万Km以上あると観測しています。

 星は、1500年間に年間で太陽の質量の1000分の1の物質を失っていたと観測できました。この量は、他の類似した天体物よりも10から100倍も多いことになります。

 星雲の迅速な拡大は、宇宙の中で最も冷えていると知られる領域になることを可能にしました。

 画像は、黄緑色のフィルタで1000秒間の露出で撮りました。また、画像の中の光は、塵粒子で反射している中心星からの星明りから生じています。
 この画像は、恒星星雲のMz3です。別名を「アリ(蟻)星雲」とも言います。

 ところで、この星雲が大きく丸くないのはなぜでしょうか?

 恒星星雲のMz3は、紛れもなく私たちの太陽のように丸い星が放出している気体で作られています。

 それなのになぜ、離れて流れている気体は、はっきりと丸くならずにアリの形の星雲を作るのかです。

 その手がかりになるのが、星雲の中央で毎秒1000キロメートで噴出する気体の高速度にあります。その構造と光年の範囲の長さの星の磁場を含んでいるので、このような形に見えるのかもしれません。

 もうひとつの可能な答えとして、Mz3の軌道に明るい星の輪を縮める第二の星の存在です。とてもぼんやりとした輝きしかない星が、この星雲に隠れているのかもしれません。

 2つの星が競っているという仮説は、中心の星の自転と磁場で、気体をその星に向けていると考えています。

 このMz3の中心の星が、私たちの太陽にとても類似しているように見えるので、天文学者はこの巨大な宇宙アリの拡大の歴史の理解に努めています。そのことで、私たちの太陽としいては惑星地球の将来に起こりそうな状況に対して役に立つ洞察を提供してくれるものと希望しています。
Credit: R. Sahai (JPL) et al., Hubble Heritage Team, ESA, NASA

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Credit: R. Sahai and J. Trauger (JPL), NASA/ESA
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Roswell Shiri University:
ロズウェル・シリ大学 宇宙画像学部
項目 星雲
主題 惑星状星雲
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t.sasaki
 3D立体画像の付録です。交差法で立体的に見るには、左右の画像の中間(画像下の真ん中の黒点の上)に両目の焦点を合わせます。いわゆる、寄り目にします。平行法で立体的に見るには、左右のそれぞれの画像の下にある黒点の上の真ん中あたりに視線を持っていきます。このときには、両方の画像が、ぼんやりと見えるように画面をつき抜いてその先に焦点を当てるつもりで見ます。ほとんどを交差法にしています。平行法で見たい方は、画像をコピーして左右の画像を入れ替えてください。2002年4月30日ページに立体視の方法について掲載しています。